27都道府県でiPhoneオンデマンド出張修理サービスを展開している「あいりぺ(iRepairs Lab)」の河合です。
本日は、iPhone 7/7 Plusの発売日です♫
続々と開封の儀が公開されておりますが、今回もあいりぺでは、日本最速で「分解の儀」を行いたいと思います。(世界最速は、発売日前日に他の国でやられてしまいました。iFixitもお手上げだったようです)
それではしのごの言わず早速スタートです。
【iPhone7 Plus 分解の儀】
まずは、すべてのiPhoneで共通ですが、ライトニングコネクタの両脇にあるペンタローブネジ(星形)を外します。
吸盤を使用し、上に持ち上げながら、ヘラを挿入し少しずつ耐水テープをはがしていきます。
ここまでは6sシリーズと変わりはありませんが、中央右側に今まではなかったケーブルがお目見え!
この変更により、iPhone上部を支点として開けてきましたが、右側を支点として開く必要があります。
本体とフロントパネルを繋ぐケーブルは上部及び中央部の2本になったようです。(6sシリーズでは3本ありました)
と、ここで問題が発生!!
ネジをよく見てみるとApple Watchで使用されていた超特殊ネジであるY型ネジが主要箇所に使用されていることがわかりました。今後新しく発売されるiPhoneなどにはこのY型特殊ネジが使用されるようです。
そして、iRepairs LabにはY型特殊ネジ専用のドライバーがありません。
もちろん、市販などされていないドライバーです。
ですが、ここで諦めるわけにはいきませんので、分解できるとこまでやりたいと思います。
どうやら、インカメラ・イヤースピーカー・近接センサー・環境光センサーは、通常のプラスドライバーで分解できますので、分解します。
若干の仕様が変更されてますが、インカメラ周りは概ね変更はありません。
よく見てみると、ホームボタンや液晶保護パネル、ケーブル周りはすべてY型特殊ネジです。
このY型特殊ネジは、非常にネジ穴がなめやすいので、修理の際は最新の注意を払ってしなければなりません。
この液晶保護プレートの裏の状態が一番気にありますが、仕方ありません(涙)
続いて、7Plusのみデュアルカメラになってますので、そこも分解していきましょう。
当たり前ですが、カメラが2つ。
みなさんに面白くお伝えできる分解はここまでですので、終了としますが、全体的に非常にシンプルな作りになっており、中身は進化していることが判明しました。
TAPTICエンジンも大きくなり、耐水を実現するための工夫が随所に見られております。
また、ホームボタンが感圧式になったことにより、今までのようなクリック感は非常に少ないです。
(この仕様変更も防水IEC規格のIP67を達成するためのものです。)
その代わりに、TAPTICエンジンによる「叩くような振動」をホームボタンに3段階調節で伝える機能が加わっております。
今回の分解の儀、ネジの変更によりフロントパネルの全貌を明らかにできませんでしたが、Y型特殊ネジを調達し次第、その全貌を明らかにしたいと思います。(その前にiFixitが分解をしていると思いますが)
ちなみに、修理レベルとしては、Y型特殊ネジのネジ穴がなめやすいことや、フロントパネルの大きな仕様変更により、今までよりも修理は難しくなっていますが、十分対応できるレベルです。
それより、来年発売される8で有機ELディスプレイになった場合は、修理レベルは格段に上がり、街の修理店も対応できない店が増えそうです。
では最後に付属品を見てお別れです。